明和工業株式会社

大学では経済学部にいました。特別にこれをやりたいという強い思いはなかったのですが、とりあえずモノづくりの会社で働こうと思い、選んだのが明和工業でした。工場見学させてもらい、現場がきれいで、楽しそうだと感じたことが決め手になりました。文系出身なので、いずれは営業かなと思っていたのですが、現場での研修で組立を経験したことで、そうした心境に変化が生じました。思った以上に組立の仕事にハマってしまったのです。設計から来た図面をもとに部品を一つずつ組み立てていって、最後に一台のマシンとして完成させる。自分の手で組み立てたものが、目の前に形となって現れる。その達成感は半端じゃありませんでした。「いずれは営業に」とも思っているのですが、当分はこの組立の仕事をきわめたい。将来的に営業に行くことになっても、組立で経験し、得られた知見は必ず役に立つだろうと感じています。

大体1台につき3～4か月を目途に組み立てていきますが、図面通りにやっていけば、自然に組み上がるというものではなく、いろんな工夫が必要になります。図面には組立の順番ややり方まで描いてあるわけではないから、それをどうクリアしていくか自ら考えたり、上司や先輩からヒントをもらったりして苦労しながら組み立てますが、その分、完成した時の喜びはより大きくなります。組立担当としてお客様の工場に行って据付に立ち会う時には、自分たちの工場で見た時とはまた異なった達成感を感じることも少なくありません。世界に1台しかない設備ですから、ある意味「作品」とも言えます。もちろん私だけでなく設計や機械加工、電気といった複数のメンバーによるものですが、そうした一品だけの作品づくりに参加させてもらっている充実感があります。